■年齢と食事の話■
犬の1回の食事の量は頭の鉢の部分(耳から上)の大きさと言われています。
コレはあくまで目安で、かなりの個体差があります。

多頭飼いしている方はよくわかるかと思いますが、同じように与えても太る子もいれば、やせている子もいます。
■幼犬 (授乳期〜離乳期)■
体の土台を作るうえで最も大切な時期です。
生後2ヶ月までの授乳期は母犬に任せるのが一番です。どれだけ人間が手をかけても、母犬のケアが何より最適で
母犬とのコミュニケーションの中で犬社会の重要性なども学ぶ時期でもあります。

歯が生え始め、母犬が授乳を嫌がり始めたら離乳時期 (生後18日目〜21日頃) に入ります。
自然界では、母犬が噛んで柔らかくしたものを与える時期なので、フードも柔らかくふやかせたり、手作りの場合は
細かくすりつぶしたりして与えます。

まず、体を作る基本となるのがタンパク質です。 筋肉や臓器・血液などを構成する成分として最も重要です。
同時に、骨や歯を丈夫にする小魚や大豆などカルシウムも毎日与えましょう。
ビタミンも特に重要なので、魚類やきのこをたっぷり与えるほうがよいでしょう。
■成長期 (離乳後〜1歳)■
最も栄養が必要とする重要な時期
骨や筋肉・細胞などが育つとても重要な時期なので
タンパク質や脂肪・カルシウム・リンをより多く必要

特にカルシウムとリンの割合が重要で、不足しても
過剰でも骨が正常で成長できない原因となる。

この時期に体の基礎を作っておかないと成犬になって
からのトラブルが多くなるので、様子を見てたくさん
与えるほうがよい。

幼児期には一度に食事を取ることが出来ないので
何度かに分けて与えるほうがよいでしょう。
生後4ヶ月頃にはうんちの様子を見て、硬いフードに
切り替えるのが好ましい。
■維持期 (約1歳〜6歳)■
運動量や環境によって異なる
この時期は、犬の年齢や体重だけではなく
運動量や環境・ストレスの有無・去勢避妊の有無
によって異なる。

健康を維持するためにも一日の必要なエネルギー量を
確認し動物性たんぱく質で構成された食事を選ぶ事
が重要。

食事の回数も朝夜と2回で時間も決めるほうが良い。
おやつを与えるのなら、野菜スティックなどを
与えるほうが好ましいでしょう。

運動も特に気にすることなく愛犬に任せるほうが良い。
■妊娠期・授乳期■
犬の妊娠は63日、小型犬の場合は60日です。子供の栄養も必要になりますので同じ食事量だと栄養不足に
なります。毎週15%の割合で量を増やし、妊娠9週目に60%増しになるように与えるとよいでしょう。
但し、出産直前7〜10日間は食欲が落ちるkともあります。

授乳期は母乳を与えるため、多くのエネルギーを消費するため、ビタミン・ミネラルが豊富な食事を与えるよう
にしましょ。

肉や魚など、愛犬の好物に偏るのは危険なので、タンパク質やカルシウムなど豊富な種類であたえましょう。

但し、太りすぎは難産の危険性もあるので注意が必要です。
■高齢期 (約7歳以上)■

年齢による疾患を防ぐ事が重要。
高齢期には老化の進行を遅らせ、疾患を予防する栄養素が
重要。関節炎や消化疾患などの症状を防いだり、
サポートする栄養素や成分をくわえた食事を基本とする。

運動量は減っても必要なたんぱく質の量は基本的には
維持期と変わらないが消化機能が低下しているため、
高品質で消化の良い食事を心がける。

白内障予防などにビタミンCが豊富な野菜や果物を
毎日摂取。またきのこ類も、免疫活性化に効果あります。

★1日に必要なエネルギー★
ちわわ(2Kg)に必要な一日のエネルギー量

{(30×2Kg)+70}×1.6〜1.8≒208〜234kcal
※性別や運動量・環境・体調によって変化したりするのであくまで目安。

去勢・避妊している場合は10%ほど
運動量が少ないや肥満・高齢期の場合は10〜20%ほど減らす。
逆に運動量が多い場合は様子を見て10〜20%増やす。


6大栄養素の中で特に必要な配分の目安。
タンパク質・脂肪・炭水化物の配分を決める。

@タンパク質:全体のエネルギー(kcal)×25%
A脂肪:全体のエネルギー(kcal)×25%
B炭水化物:全体のエネルギー(kcal)ー@−A


<食材で配分した場合>
肉:野菜:米=1:1:1
※肉・野菜はみじん切りにした目安
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