出血
一言で出血と言っても、すりむいた・ざっくり切った・噛まれたなど様々です。
どんな場合でも共通して言えるのは人間の薬剤は使用してはいけない!事です。
どんなにおとなしい子でも傷口を触られると嫌がります。また舐めたりして悪化させないためにも口輪を使用すると便利です。

●緊急の場合は、ネクタイやリードなどで輪を作り口輪にします。
 ※意識がない・呼吸がおかしい・嘔吐している場合などは口輪をしてはいけません。

●軽い怪我の場合は、傷口を水で洗い清潔に保つ。
 その他の場合は、6時間以内に治療を受けることをおすすめします。

●ガーゼなどで止血しながら病院へ向かってください。
 ※止血と言っても
きつく閉めすぎると約15分で壊死してしまい切断しなければならなくなるので注意が必要。
骨折!?
愛犬が高いところから落下した時、痛くて鳴く子もいれば、痛くても鳴かない子もいます。又たいしたことがなくても驚いて大げさに
騒ぐ子もいます。飼い主は冷静になって愛犬の変化を見なければなりません。

確認するといっても必要以上に患部を触りすぎると、診察の時に過敏になる場合があるので気をつけましょう

見た目に変化がない場合は歩かせてみて、普通に歩くようなら様子を見ても大丈夫ですが、足をつけるのを嫌がるようなら
骨折の可能性もあります。

木などで固定する方法がありますが、内場合ダンボールを患部の大きさに切って添え木にするなどし、
包帯などで固定し病院へ行きましょ
やけど
熱湯やストーブなどで火傷をした場合、シャワーなどで患部を冷やします。
長時間冷やしすぎるのも良くないので、
10分ほど冷やしたら、保冷剤などをあてて病院へ急ぎましょう。

ワンコの体は毛に覆われているので患部を見つけにくいですが、こげたようなニオイがするときは火傷に間違いないです。
素人判断での手当てはかえって悪化させてしまうので、薬などは塗らずに病院へいきましょう。
感電
仔犬などに多い事故です。コンセントで遊んでいて感電してしまったら、コンセントを抜くかブレイカーを落としてください。
ワンコに直接触ったり、ワンコの失禁に触れたりすると、人間も感電してしまいます。

乾いた板や絶縁性の物(プラスチック製品、ゴム製品など)で犬の体をそっと動かして横向きに寝かせます。
ゴム手袋などをしてゆっくりと口を開き、舌を出して呼吸しやすいようにし、火傷の有無などを確認し急いで動物病院に
危険な食材を食べてしまった!!!
玉ねぎやチョコレート・ネギ・にらなど、ワンコが口にすると死に至る可能性のあるものを大切な家族が口にしてしまったら、
あなたはどうしますか?突然の出来事に当然動揺し、多くの人は『吐かせよう!』とまず思い浮かべますが、
その前に冷静になってください。飲み込んだものによっては
吐かせる方がより危険になる場合があります。

まず、いつ・何を飲み込んだのかを把握し、動物病院へ連絡し適切な処置を聞くほうがよいでしょう。
よくある誤飲物
ヘアーゴム・輪ゴムなど
 消化される事無く胃の中に残ったままになります。

糸や紐類
 ある程度の長さがあるものは内臓に引っかかったりして危険です。

テッシュペーパーなど紙類
 少量ならウンチと共に排出されますが、大量に食べたり、日常的に食べていると腸閉塞になる可能性も。

たばこ
 個体差がありますが、20〜100r(約11r/kg)で中毒になります。。(例:4.5sの犬ならタバコ2〜4本)すぐに吐かせましょう。

ラップやビニールなど
 おいしいにおいのついたラップは飲み込むと窒息や腸閉塞の原因になります。

ボール・ぬいぐるみ・おもちゃなど
 遊んでいてつい飲み込んでしまう場合など窒息する恐れが有ります。開腹手術にて撤去しなければならない事にも。
 ぬいぐるみや人形の目・鼻・口に使われている事が多いボタンなどのパーツを食いちぎって飲み込んでしまうことも。
 また、破壊して中綿や詰め物を食べてしまうこともあります

電池や磁石など
 電池は内臓壁などにはりついてしまったり、中の化学物質が漏れてやけどのような症状をおこす危険があります。
 また2つ以上の磁石や金属を一緒に飲みこむと、それらがひきあい腸壁をはさんではりついてあなをあけてしまうなど重篤な症状を
 ひきおこす危険性があるため、急いで動物病院へ。

観葉植物など ※
 人間にとってきれいなものでも、ワンコが食べると中毒を起す場合もあります。肥料や土にも気をつけましょう。

■■■【吐かせる場合】■■■ ■■■【吐かせちゃダメ】■■■
危険な食材を口にしてしまった場合は1時間以内なら
オキシドールか食塩水で吐かせる
ことが出来ます。
ただ、ぐったりなどしている場合は嘔吐物が喉につまり
窒息する恐れがあるので吐かせるのは危険です。

【オキシドール】 薬局にて販売の消毒用を原液で
体重1kgに対し1ccをスプーンにとって舐めさせる。
(小さじスプーンは5ccです)
それでもはかない場合はそれ以上与えず病院へ

【飽和食塩水】 水に塩を入れこれ以上溶けない状態
体重1kgに対し2mlを飲ませます。
×先のとがった物
  針や竹串・ヘアピンなど先のとがったものを吐かせると胃や食道
  を傷付ける恐れがあるのですぐ病院へ。

×大きなもの

  ボールやジャガイモなどは吐かせるとかえって食道などに詰まり
  窒息の原因となるのですぐ病院へ。

×トイレ用洗剤・塩素系の漂白剤など薬品
  薬品類は食道を焼いてしまう事がある。
  種類によっては中毒を起すので
緊急処置が必要です。
×
喉に詰まって窒息状態の時
詰まっているのが食べ物の場合
 慌てて食べたりすると喉の奥に詰まらせる事があります。 
 食べ物の場合は取り出すより、飲み込ませるほうが安全な場合があります。 奥に押し込んであげましょう

詰まっているのが異物の場合
 口をあげ取り出せそうなら、手でかきだしたりします。口を上方向に持ち上げると口をあけます。舌を引っ張って異物を出させます。
 小型犬の場合、後ろ足を両手でもってぶらさげて何回か上下させることで吐き出すこともあります。
 大型犬の場合、横向きに寝かせ、手のひらを胸の後方にあて、前方にむかってグッと力をいれて押します。
痙攣を起して倒れた時
@たいていの場合は舌を出した状態で倒れますが、舌が出ていない場合は、舌を出して色を確認します。
 舌の色が元々濃い犬の場合はしたまぶたの裏を見てください。真っ白なら心臓系の可能性が大です。
 
舌が紫色の場合は心臓発作など心臓系が考えられます。
 
舌が通常の色の時は、神経類なども考えられます。
 そのほかにも気付かないうちに誤飲を起して中毒を起こしている可能性もあります。

A倒れた時、
泡を吹いていたり、失禁・脱糞しているようならテンカンの可能性も。
 てんかんの場合は刺激が禁物なので、テレビなど音の出るものを消し、カーテンを閉めて電機も消すなど音や光の刺激を無くし
 すぐに病院へ連絡しましょう。

B意識の有無の確認をします。
 名前を呼びながらゆっくり揺すります。 反応がない場合は後ろ足を触ってみます。 それでも反応がない場合は
 少し引っ張ってみましょう。足を戻すようなら意識アリ。戻さなければ意識無しと考えます。
意識がない!!!
意識の無い時は緊急を要する場合が多いですが、慌てず冷静に心臓が動いているか?呼吸しているかを判断します。
万が一、
心臓が停止している場合はタイムリミットは15分です。
心停止から
5分経過で脳死状態になります。心臓マッサージなどで脳に血液を送ることが出来たとして15分が限界です。
応急処置をしながら病院へ向かいましょう。

【呼吸の確認】
 愛犬の口元に鏡やめがねを置き、くもれば呼吸ありと判断できます。
 呼吸確認できない場合は心臓の動きや脈を確認してください。
■■■【人工呼吸の方法】■■■ ■■■【心臓マッサージの方法】■■■
@愛犬を安全な場所で横向きに寝かせます。

A両手でマズル(口周り)を多い空気が漏れ無いようにします。

B鼻の穴を口ですっぽり覆うようなかんじで息を吹き込みます。
 (1回約3秒ほど息を吹き込む)

C息を吹き込んでいる時、愛犬の胸が膨らんでいるか確認。

D手を離し胸がしぼんでいるかを確認。

E4秒に1回の割合で繰り返し行います。
 コレと一緒に15秒に1回は心臓の動きも確認する事。
@左側を上にして横向きに寝かせる。

A心臓部に親指が来るようにそっと体の下に手をいれ、
 胴体を包み込むような状態で両手で行います。

B右手と左手の親指が隣同士になるようにして押します。
 (中型・大型犬の場合は両手を重ね手の甲で押す)

C1秒に1回押し、10回ごとに1度人工呼吸をおこなう。
 (小型犬の場合は押す力は5kほど
  中型犬の場合は10k程、大型犬の場合は20k程を目安)
※押す力は弱くてもきつくても意味はなくなります。
 力加減は体重計を押してみて確認できます。

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